それでは、栃木県埋蔵文化財センターの状況について、回答いたします。
Q1:どの段階で開催を決定されますか。また、基準はありますか。
A1:現場の進行状況により、大きくは二つの時期に分かれます。前半期では、夏休み期間中です。これは、児童・生徒が夏休みの宿題に利用出来るように、また、親子連れで見学が出来るように、との配慮からです。後半期は、秋の気候の良い時期です。冬は積雪の可能性があるためです。以上の時期にとらわれず、現場終了間際という場合もあります。いずれにしても、時期の設定は発掘現場の担当者が行います。当センターでは、実施した発掘調査は、基本的に公開する方向で行っています。
Q2:配布資料はいつ、誰が制作するのですか。また、参加者はどのくらいの内容を求めていますか。
A2:配付資料は現場の発掘担当者が、一月前くらいに作成します。これは、印刷会社に印刷を依頼する諸手続を要するためです。表紙の書式以外は定めがありませんので、作成者が、焦点を絞った年齢層に合わせた内容になります。参加者は、概説的な部分から遺跡の個別内容まで多岐にわたります。
Q3:受付名簿は人数把握以外にどのような役割がありますか。
A3:次回の現地説明会や、発掘成果発表会などの催し物の案内に使用します。
Q4:特色ある、話題性のある現地説明会、工夫している点などはありますか。
A4:住居の復元や生活空間の復元、遺物を手に取って見るコーナーなどがあります。
Q5:告知・宣伝活動はどのようなものですか。
A5:新聞発表やインターネット情報発信、また、ダイレクトメールでのお知らせを行います。
Q6:エピソードや予想外の反応がございましたら御教示ください。
A6:東山道や、マスコミに取り上げられた話題性のあるものについては、多くの方が参加されました。特に、以前、寺野東遺跡が話題になった時は、ガードマンを24時間頼む程で、本来の発掘業務に支障が生じました。
Q7:現地説明会の開催についてどのように考えておられますか。I県は保守的で「開発側が遺跡を公開して保存を求める声が挙がることを嫌う」「地価への影響を心配して新聞に報道されることすら嫌気する」という話もあります。このような地域による温度差をどのように感じられますか。
A7:当県では、積極的に埋蔵文化財の成果を地域住民や県民の皆様に公開しております。
|