ご質問ありがとうございます。全然変な質問ではありませんよ。
福井県三方町にある鳥浜貝塚は、今から12,000〜5,000年前の約7,000年間に縄文人が住み続けた遺跡です。遺跡は、海抜0m〜-4.0mにある低湿地帯貝塚で、赤漆塗り櫛他漆製品・石斧柄・しゃもじ・編物・縄などの有機物でつくられた遺物やヒョウタン・ウリ・アサ・ゴボウ等の植物、丸木舟、糞石など様々な遺物が発掘されました。
何度かの発掘で、約5,500年前の遺物層が約60cmの厚さで見つかり、その中には、ドングリ・クルミなどの種子層、魚の骨やウロコなどの魚骨層、淡水の貝殻の貝層が確認されました。これらから、秋に採取した森の食べ物を冬にかけて食べ、春には三方湖で魚や貝をとっていたことが分かりました。また、土をフルイにかけて魚の小骨まで洗い出した結果、夏は若狭湾に回遊するマグロ・カツオ・ブリ・サワラを捕って食べていたことがわかりました。漁撈関係では、他にスズキ・マダイ・クロダイ・サメ・フグ・イルカ・シャチ・クジラなどの骨も出土しています。
このように間違いなくマグロは食されており、生・串焼き・煮るなどして食べられたことが想像できます。残念ながら、タタキがあったかは分かりません。 |